2001年9月4日号 ネット関連記事

平和大通りに大浴場付ビジネスホテル
   共立メンテナンスが広島初、10月開業
 受託寮を含め学生寮・社員寮を全国に534ヵ所手掛ける葛、立メンテナンス(東京都千代田区、石塚晴久社長)は10月1日、ホテル激戦区である平和大通り沿い(中区小町3-28)に、男女大浴場(麦飯石準天然温泉)を武器にした、宿泊特化型ホテル「ドーミーイン広島」をオープンする。     
 敷地面積728平方b、14階建て延べ6428平方b。客室数はシングル(90室、7,500円)をメーンに、全145室。「安心して快適な日常生活を過ごしてもらう」という寮事業の理念をそのままホテル事業に反映し、個別に室温設定できるエアコン、洗濯機無料のランドリーコーナー、シングル114室にミニキッチンを用意するなど、ハード面での「住む」機能を充実させるとともに、羽毛の和掛布団、高さ硬さを調整できる枕、洗い立てのタオル地スリッパなど、「旅先の家代わり」として快適さ追求のために各種備品の選定にもこだわりを見せている。また、男性用大浴場にはサウナと露天風呂、女性用にはミストサウナと寝湯を備えるなど、温泉気分の「異空間」の演出も施されている。
 同ホテルは、「定期借地権を活用したホテルとマンションの複合施設」で、工事期間を含む51年6ヵ月間の定期借地権を設定した土地を同社がオーナーより借り受け、1階から8階までがホテル、9階から14階までが住居の複合用途ビル。住居部分は潟Aーバンコーポレイション(中区袋町4-25、房園博行社長)に一括卸売却し、同社が自社ブランドで分譲す る。定期借地権での賃貸借をすることにより、貸主は遊休土地の有効活用、借主は土地調達にかかる費用のランニングコストへの転化が可能になり、住居との共有部分の費用を按分することにより、両者のコストも低減する共同開発形態をとった。
 共立メンテナンスは初年度 (10月〜3月)の稼動率を75%、売り上げ一億六千万円、三年後にはそれぞれ80%、三億二千万円を目指している。なお同社は東証二部上場企業で、中国・四国地方初進出。同ホテルは、今後の展開のアンテナ的な役割も担う。オープン記念キャンペーンも受付中。電話240-1177。ホームページはhttp://www.dormy-in.com


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